Ensemble Workshop by ASATO-PAIS
楽器奏者のためのアンサンブル・ワークショップ
タンゴへの入門 “オルケスタ・ティピカ”( アルゼンチンタンゴの伝統的な楽団編成)
桜タンゴフェスティバル 10回目の開催を記念した特別企画として、バンドネオン奏者 川波 幸恵さんの協力のもと、タンゴデュオ Asato-Pais (ピアニスト クリスティアン・アサトとバンドネオン奏者 アジェレン・パイス) による楽器奏者のためのワークショップの開催を予定しています。
次回の開催で10回目と言う節目の年を迎える桜タンゴフェスティバルは、スタート当初からタンゴダンスの「踊られるタンゴ、ミロンガ、人々がダンスを通じてつながる社交の場、このダンスだからこそ生まれる、驚くべき唯一無二のコミュニケーション。」という面に特別注目してきました。
10回目の開催を迎えるにあたり、これからは「音楽」にも注目し、特にこのジャンルの音楽を演奏したいと考えるミュージシャンとのつながりを模索していきたいと考えています。
次回、ゲストとしての長年にわたり教育者としての豊富な経験を持ち、世界各地でミュージシャン向けのワークショップを開催しているタンゴデュオ Asato-Paisを迎える機会を活かし、音楽を通じた新たな交流の場を作りたいと考えています。楽器演奏を楽しむ人々にも、桜タンゴフェスティバルの枠組みの中でつながる機会を提供していきたいと願っております。
ワークショップに参加された方には、4月6日 (日) 西鉄ホール で行われる AsatoPais のコンサートにおいて、オープニングアクトとして出演する機会 をご用意しました。
タンゴへの入門 “オルケスタ・ティピカ”( アルゼンチンタンゴの伝統的な楽団編成)
全レベルのミュージシャンを対象に構築されたこのワークショップは、参加者を魅力的なタンゴの世界へと導きます。2日間のレッスンを通じて、アンサンブルという協力的な環境のなかで理論と実践を組み合わせながら、オルケスタ・ティピカ (タンゴの伝統的な楽団編成) の技術、スタイル、アンサンブルの基礎を学びます。
日程 : 2025年 4月 5日 (土) 10:00~14:30 (3時間半)
4月 6日 (日) 10:00~12:30 (2時間半)
場所 : 1日目 福岡市内(参加人数によって決定)
2日目 西鉄ホール
対象楽器
ピアノ、バンドネオン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
(その他の楽器についてはお問い合わせください)
※ ピアノの参加者は限定4名 (両日参加者優先)
4名とも4曲を練習し、ワークショップは1台のピアノを交代しながら使い進めていく。オープニング演奏では、1人1曲をコンサートで演奏する形式。
参加形式
• ミュージシャンとして :
ワークショップ全プログラムへの参加、および任意でコンサートでの演奏参加。
• 聴講者として :
楽器は演奏せずに、ワークショップやコンサートのすべての活動を聴講。
レベル : タンゴの経験は不要
参加費
• 両日参加 (全6時間) : 17,000円
• 1日目 土曜日のみ参加 (3.5時間) : 10,000円
※ 発表会には参加不可
• 聴講のみ : 半額 (両日:8,500円 / 1日:5,000円 )
プログラム :
1日目:4月5日 (土)
• タンゴの技術的基礎:
マルカート、シンコペーション、ボルドネオ、3-3-2、ユンバ、フレージング、アーティキュレーション、装飾、効果音などの要素の紹介。
• 1940年代のスタイル:
トロイロ、ディ・サルリ、プグリエーセ、ダリエンゾなどのオルケスタの特徴を総合的に学ぶ。
• 理論と実践のクラス:
参加者全員が自分の楽器を使用し、クラスで紹介された例を実践する。
2日目:4月6日 (日)
• アンサンブルとレパートリー:
4曲のタンゴのアレンジを一緒に演奏
※ ピアニストは練習中に交代し、すべての曲に参加できるようにします。
• 形式:
ミュージシャン全員が一緒に演奏し、アンサンブルや各楽器について具体的なフィードバックを行う時間を設けます。
コンサートでの成果発表
ワークショップの締めくくりとして、ワークショップで練習したタンゴをASATO PAISのコンサートの演目のひとつとして、実際に観客の前で発表します。コンサートへの参加は任意で、ワークショップのみの参加も大歓迎です。
2025年 4月 6日 (日) 13:00(ワークショップ終了後)
西鉄ホール
使用言語
スペイン語または英語 (日本語の通訳あり)
学習資料
参加者が事前に準備できるよう、楽譜はワークショップの1か月前にPDF形式で送付されます。
メソッド
このワークショップはグループでの学習を重視し、すべてのミュージシャンが実践的かつダイナミックなアプローチでタンゴの本質を探求できるよう設計されています。
この機会に、オルケスタ・ティピカの一員となるユニークな体験をお楽しみください!
お申込み
当団体の受講管理システムに登録いただき、マイページからクレジット決済、チケットレス (スマートフォンでバーコード画面を提示) でご購入いただけます。
一度受講管理システムにご登録いただくと、次開催以降のマイページ登録が不要となりますので、皆様ご協力のほどよろしくお願いいたします。(マイページ登録方法はこちら)
マイページ登録後、下記のボタンからご希望の参加チケットをご購入ください。
** ピアノでご参加をご希望の方は 限定4名様 となっておりますので、メール又はお電話で事前予約をお願い申し上げます。
事前予約がお済みの方のみ、ワークショップチケットの購入が可能となります。
お電話: 092-762-4100
Email: sakuratangofestival@tiempo.jp
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ASATO PAÍS
現在のアルゼンチンおよび世界のタンゴシーンにおいて掛けがえのない存在となっているアサト・パイス。アジェレン(バンドネオン)とクリスティアン(ピアノ)によるデュオ編成で、伝統的で踊れるタンゴから、ピアソラの音楽を独自に解釈したもの、さらには現代音楽の作品まで、タンゴのさまざまな側面をカバーしている。YouTubeでのコミカルで小気味よいリズムレクチャー動画で世界的人気を博しており、教育コンテンツの革新でも高く評価されている。彼らのフレッシュでダイナミックなスタイルの動画は、現代タンゴの象徴となっている。
Ayelén Pais (アジェレン・パイス):バンドネオン奏者
ラ・パンパ州出身、2007年ブエノスアイレスに上京。女性バンドネオン奏者の先駆者とされ、現代における代表的な女性バンドネオン奏者の一人。
タンゲリーア「エル・ケランディ」、ショウグループ「タンゴ・レジェンズ」などでソロイストとして活躍。演奏のみならず、バンドネオン習得に役立つ新たな形の映像マテリアルを作り教則ビデオの作成者としても知られる。さまざまなグループやオルケスタにこれまで参加してきた。
ラウル・ガレーロの指揮のもと、「セレクシオナード・フェデラル・デル・タンゴ」(タンゴ地方州出身者選抜)に参加、アメリータ・バルタールと共に「グローリアス・アルヘンティーナス」に参加、スサーナ・リナルディと共に「モローチャの中庭」に参加。2017年「ブエノスアイレスタンゴ・フェスティバル」のオープニングでオスバルド・ピーロ楽団に参加、2021年ファビアン・ベルテーロ楽団のソリストとして招かれ、国立タンゴ・アカデミーから提供されたアニバル・トロイロが所有していたバンドネオンを演奏した。
これまでブラジル、メキシコ、ヨーロッパでツアーを行った他、2013年にはマルベック・タンゴ・ハウスの演奏チームに参加するため1年間アメリカ合衆国に滞在した。
オルケスタ・ロマンティカ・ミロンゲーラやオルケスタ・ティピカ・ピチューコなど、現代のミロンガ演奏を主体とするさまざまなオルケスタにも参加している。
出演した映像作品に伝説的ダンサーのマリア・ニエベスとの共演もある。
そのユニークな個性は他ジャンルのアーティストにも好まれ、ラリ・エスポシト、ロス・アンヘレス・アスーレス、ナチャ・ゲバラ、オラシオ・ラバンデーラとも共演している。
Cristián Asato (クリスティアン・アサト):ピアニスト
1982年ブエノスアイレス生まれ、タンゴ新世代のピアニストの中で最も知られた存在の一人である。ショウ・グループ「タンゴ・レジェンズ」の音楽監督を務める他、元雄オスバルド・プグリエーセ楽団のビクトル・ラバジェン七重奏団にもピアニストとして参加している。
プロ音楽家として活動するほか、音楽教育の分野でデジタルを使ったマルチメディアの分野にも従事している。
ブエノスアイレス・コロン劇場、キルチネル文化センターのラ・バジェーナ・アスール、ラ・ウシーナ・デル・アルテといったアルゼンチンの重要なステージで演奏を行っている。ラテンアメリカ諸国、アジア、アフリカ、ヨーロッパへのツアーを実施、イタリア・ローマのエル・パルコ・デ・ラ・ムジカ、カイロのオペラ座、ギリシャ・アテネのクリスマス・シアターなどの場所で演奏した。フアン・カルロス・コーペス舞踊団のピアニストをつとめ、2011年にはネリー・オマールの生誕100年記念コンサートに参加した。
アリエル・アルディトの伴奏楽団と共にアルベルト・ポデスタの伴奏をしたこともある。
2016年から2020年までエミリオ・バルカルセ記念タンゴ学校オ―ケストラのピアノ講師を担当。2017年にはマスタークラス「音楽家のためのタンゴ」の教育スタッフとなった。
セッショニストとして多数の作品に参加、2018年にはソリストとして、アルフレド・ゴビのピアノ作品を復活させた「未発表のゴビ」を録音、評論家から高い評価を得た。
2017年、福嶌教輝(ふくしまのりてる) 駐アルゼンチン共和国日本大使により、ラテンアメリカの日系人コミュニティにおける優れた芸術活動による功績をたたえ表彰された。
このワークショップはバンドネオン奏者 川波 幸恵さんの協力を得て企画しております。
川波 幸恵
福岡県宗像市出身。第1回チェ・バンドネオン世界大会優勝者。福岡女学院音楽科から東京音楽大学に進学。大学では専攻であるピアノを学び、学外ではバンドネオンを習得。劇作家・女優の渡辺えりと出会い、舞台「りぼん」に出演。以来、西城秀樹、沢田研二、笑福亭鶴瓶、宇梶剛士らと共演。「題名のない音楽会」などTV出演。2020年夏、地元福岡で「タンゴ三姉妹+」を結成。2021年夏、イタリアで開催された「アストル・ピアソラ国際音楽コンクール トラーニ2021」において、アンサンブルの部で優勝。海外のタンゴフェスティバルなどでも数多く演奏している。